※日本人である私のビザではなく、「アフリカ出身の夫のビザ」が通らなかったことについての記事になります。
私の夫はアフリカの出身です。アフリカ人がアメリカに入国するってとてもハードルが高いんだなぁ…と実感したお話です。
夫を見ていると日本のパスポートは世界的にも本当に強いことを目の当たりにします。
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ハワイ挙式を計画していた
まだ子ども達も生まれる前の話ですが、私のかねがねの夢だったハワイ挙式&ハネムーンを叶えるためウェディングプランニング会社と一緒に結婚式の準備を進めていました。
結婚式と言っても、私たち夫婦二人と私の両親だけ参列するとっても小さいもの。
夫の両親は高齢であること、ビザの取得が難しいという理由で参列は見送りました。
アフリカ人である夫は、アメリカ入国にビザ申請が必要になります。
プランニング会社にビザの手配などお手伝いしてもらえるかな、と少し期待しましたが、リゾート婚をするのにビザ申請をした外国人のお客様の事例は事前にないようで、自分たちで手探りでビザ申請の準備をしていました。
外国人の夫と結婚後の前提
よく聞かれますが、外国人と結婚したからと言って、お互い国籍は変わるものではなく、彼はアフリカの国の国籍のまま、私も日本人のままです。
よって夫が日本のパスポートを持つことも、私が夫の国のパスポートを持つこともありません。
結婚することで、配偶者ビザ、というか正しくは「日本人の配偶者等の在留資格」というものになり、制限なく日本国内での就労も可能にします。
現在夫は日本の永住権を取得しましたが、挙式を挙げようとしていた時は入籍してからあまり年月が経っておらず、1年や2年ごとにビザを更新する必要がありました。
入籍してすぐ永住権取得を可能にしない理由は、日本での永住権目的の結婚詐欺などを防ぐためだと思われます。
アメリカ入国にはビザ申請が必要だった
アメリカに90日以内の滞在であればビザなしで入国できるのは以下の国々。
(参照:米国ビザ申請 ビザ免除ブログラム)
日本も入っていますね。なので我々日本人もESTA(電子渡航認証システム)を登録すれば、ビザなしでアメリカに最大90日滞在することができます。
ですが見てわかる通り、免除国の中にアフリカの国は一つもありません。
免除されない国籍の人がアメリカに旅行するためには、商用/観光ビザ(B1/B2 visitor visa)を申請する必要があります。
アメリカ大使館のWebサイトから申請フォームを記入し、160ドル(2018年4月現在)、ざっくり1万6千円ほど払い申請。
その後面談の案内が来るので、アメリカ大使館に赴いて面談を受け、入国可否が決まります。
アメリカ大使館の商用/観光ビザ(B1/B2 visitor visa)申請ページ
我々も出発の2,3ヶ月前から申請の準備をスタートしました。
そして出発1ヶ月半前頃にアメリカ大使館にて面接の案内。ウェディングプランニング会社に英語での旅程表も準備してもらい用意は万全!
ビザは却下。入国許可がおりなかった
当日、アメリカ大使館に行った夫から電話がありました。
「ビザはもらえなかった」と…。
「え、そんなのありえるの?!ハワイ挙式どうするの?!」と一人パニック!1分くらい泣きました。会社のトイレで(笑)。
アメリカ大使館の面接の場で可否を言い渡されたようです。
却下された理由は、日本での在留資格が1年を切っていたこと。
つまり、日本での在留期限が近いから、アメリカに入国してそのまま違法滞在する恐れがある、と判断されたようです。
「どれくらい残っていれば入国できたのか?」と聞いてもそれは場合によるため、必ずしもっていう期間は言えないと。
でもビザ更新まで1年を切っていたことは事実だし、この結果に不服だとアメリカに楯突いたところで何もいいことなさそうだし、あきらめることにしました。
結婚して配偶者ビザも持っているし、目的は結婚式とハネムーンだし、入国許可が下りないことはないでしょ、と軽く考えていました。
ネットで検索しても同じような境遇の方の情報を見つけられず、厳しさを知らなかった、ということもあります。無知は怖い。
夢のハワイ挙式叶わずでした。泣
挙式は急遽沖縄へ変更
このことをすぐにウェディング会社に報告。ハワイ挙式と旅行はキャンセルしたいと伝えました。
やむを得ない理由だけど、規定で60日前以降のキャンセルは30%かかってしまうとのこと。
結局、ハワイ旅行(挙式なしの旅行のみ)に私と母の二人で行くことにして、特別に挙式も含めすべてのキャンセル料を免除してもらいました。
肝心の挙式は、急遽同じプランニング会社の沖縄にあるチャペルに変更して、予定していた数週間後に無事挙げることができました。
アメリカの入園許可を得るには、日本のビザ残留期間が大きなキーポイントかも
ビザ、というか在留資格の残留期間がモノを言うのかな。
彼の出身国がネックになったのかもしれないし(彼の国出身の人がよく不法滞在するという記録があったのかも)、結婚期間が短かったのもよくなかったのかな。
真相はよくわからずですが。
ただ、もし在留資格の期間が最重要視されると知っていたら、以下のような対応をしていたかもしれません。
- 最初からハワイ挙式は諦める
- 彼の出身国でも入国が難しくない国を選ぶ
- 永住権が取れるまで、またはビザの有効期限が5年くらいになるまで挙式は待つ
これがトラウマになりその後夫と海外旅行はしていませんが、日本の永住権ももらえたことだし、今度トライしてみようかなと思います。
まとめ
国際結婚とひとくくりにまとめられますが、どの国出身の人と結婚するかで色々違ってきます…。
結婚はメリットデメリットで決めるものではないですが、アフリカ出身の夫と結婚して日本で生活する上で感じる現実的なメリットは何一つないです!笑 苦労ばかり!
「国際結婚〜!?素敵〜♪」とかよく言われますが、どこをどうもって素敵なのか、日本人と結婚した方がどれだけ楽か!と思うことか多々ありますよ!
今回は我々の経験からアメリカ入国 手続きの話をしましたが、アメリカだけでなく、出身国によっては様々な国に入国するのにVISAが必要になります。
そしてそのビザは、たとえ超短期間の観光であっても、取得は簡単なものではないと身を持って実感したのでくれぐれもお気をつけて。