我が家は国際結婚です。
「国際結婚」と言うと
「すごーい!」「憧れる!」「ステキ!」
などといった言葉を度々もらうんですが、
なんかいつもそういうコメントがしっくりこなくて納得できない自分がいます。
個人的には「国際結婚だからと言って特別素敵なことはない」と思うのです。
身近にいる国際結婚したママ友とも
「国際結婚ってメリットよりデメリットの方が多いよね!」なんて話で盛り上がっちゃうくらい。
国際結婚ならではの大変なことも多いってことです。
Contents
我が家の前提
- 外国人夫(アフリカ出身)×日本人妻
- 日本在住
- 夫の日本語能力
聞く話す:簡単な日常会話ならOK、読み書き:完全NG - 夫と子ども達はキリスト教、私は特に信仰なし
言葉の問題
日本語の手続きは私
マンションを借りる契約をするとき、子どもが産まれて手続きをするとき、
私が翻訳者、通訳者になり、私がメインに手続きを進める人になります。
もちろん完璧に訳せるわけではないので、きちんと情報が伝わっていない心配もありますし、
お互い100%の理解でいられないことに不安もあります。
「とにかく私がしっかり分かってないと!」
みたいな謎の重圧を気づかぬうちに自分にかけてますね。
夫あてに届いた日本語の郵便物も、私が内容を翻訳して伝えて、必要に応じてまた私が記入する、というようなことが必要になってくるわけです。
正直「めんどくさい!自分のことは自分でやってくれ!」という気持ちになることはあります。
ただ国際結婚では、母国に住んでいるどちらかに特に言語面では負担がかかるのは仕方ないな、という思いではあります。
買い物を依頼するのが難しい
うちの夫は、簡単な日本語の日常会話レベルのリスニング&スピーキングはできても、読み書きはさっぱりなんです。
だから「あれ買ってきて欲しい!」と思っても、商品棚や商品ラベルに何が書いてあるのかわからないので、依頼したものをちゃんと買ってきてもらうのってとてもハードルが高い。
みりんと料理酒の違いもわからないし、絹豆腐や木綿豆腐の違いもわからない。
豚バラ、豚こまと言っても「???」です。
だから基本的に買い物は私が行きます。
夫に頼むにしても基本的には卵とか人参とか夫でもわかる簡単なもの(笑)。
どうしても必要なときには、メモやLINEに日本語で「豚バラ 200g 」などと書き、
「これこのままお店の人に見せてどこですかって聞いて。」ってやったりします。
子どもも夫も私に話しかける
子ども、特に4歳の長男は「パパは英語を話す。日本語はよくわからない。」ということがわかっています。
そして子どもたちの使用言語は日本語。
これは私の努力の至らないところでもあるんですが、母子間の会話はまぁもうほぼ100%日本語です。
だから、息子が保育園であったこと、頼みたいちょっとしたこと、どれだけママが好きかということ、などなど全部私に日本語で話しかけるわけです。
そして夫は息子の様子をなどを私に英語で聞き、息子に対して言いたいことを私に「こう言ってくれ」と英語で伝えてくるわけですよ!
「もう!お願いだから!父子で!話してくれ!」
毎回毎回口うるさく言ってるんですけど、どうしても結局私に戻ってくる。
この点は正直危機感を持っていて、大きくなれば更に「パパに話してもどうせ…」みたいな感じで父子間のコミュニケーションが減ってしまうんではないかなと心配しています。
物理的な距離の問題
義理の家族に会うのが大変
夫の出身国まで行くのに、ざっと24時間ほどかかります。
直行便はないので乗り換えして、時には乗り換え地で一泊して…とすんごい遠い。
なので、まだ幼い子どもたちを連れて会いに行ったことがありません。
反対に義理の両親に日本へ来てもらうのも、高齢ということもあり長旅もきついし、
夫の国から日本に入国する為にはVISAを取得しなければならなくて、これまた審査が厳しくてやっかいで、すんなり入国できるかはわかりません。
義理の両親にも孫の顔を見せてあげられず悲しいし、子ども達にも遠い国に親戚がいるということをしっかりわかってもらえていなくてちょっと辛いです。
もう少し子どもが大きくなったら会いに行こうと思っています!
義理の両親のサポートなし
義理の家族はアフリカにいるので、当たり前ですが子育てなどで手を借りたいときにもできません。
共働きなので、子どもが熱を出したときなどは仕事を休まないといけないのですが、どうしても夫婦でやりくりできなかったときには、
近隣県に住んでいる私の両親(でもまだ現役で働いていて忙しい)にお願いするか、ファミリーサポートなどの地区のサポートシステムを使うなどしています。
またお国柄もあるでしょうが、金銭的なサポートも一切ありません。逆に夫が仕送りしてます。
なので近くにジジババが住んでいて、子どもをみてもらえたり、ご飯を作ってもらえたり、
双方のジジババからの出産祝い、誕生日プレゼント、お年玉なんていう家庭の話を聞くと、ちょっとだけ「うらやましいな」と思うことがあるのも正直なところです。
でも義理の両親が遠方にいるから保育園入園には微々たる要素かもしれませんが有利に働いたかな?とは思っています。
もちろんジジババ自体いないという家庭もあると思うので、「国際結婚だから」ということは言いきれないんですけどね。
食べ物の趣向が合わない
これは個人的にかなり辛いです。
私は彼の国の料理を食べられますが、夫は基本的に和食はNG。
「夏になったら冷やし中華♪」とか、「冬はやっぱりおでんだよね♪」みたいな共感は得られません。
また、育ってきた国での衛生上「生ものを食べるのはアウト」という認識が強いらしく、刺身やお寿司のような生ものはNGだし、しっかり火が通っていないようなお肉や卵なんかも食べられません、
うちの夫は特に好き嫌いが多いので、日々の普通の食事、焼き魚とか、煮物とか、味噌汁とかふっつーの日本の家庭の食事も食べられません。
そんなこともあり、家庭ではほぼ完全別食です。
炒飯など、たまーに夫も食べられるものがあるのでそういう時は一緒に食べますが、特別な場合を除いて、私と子どもたちは私が作ったごはん(和食が多い)を、夫は自分で作った自分の国の料理を食べます。
私の作った料理を食べてもらえないのも悲しいし、家族で「これおいしいね」って言い合えないのもさびしいものがあります。
ちなみに子どもたち2人とも、夫の国の料理は食べられません。
何度か試しましたが吐き出しました。
昔懐かしい話ができない
育ってきた国が違うので、経験してきた全てが違うんです。
学校ひとつとっても、
小学校の給食の揚げパンおいしかったとか
中学校になって部活が始まって先輩厳しくて~とか
高校受験があってとか、就活のお祈りメールが~とか
そういうのは一切通じないわけです。
子どものころはやったアニメや遊びなども「何それ?」なわけです。
別に絶対必要なわけじゃないんですが、「あれあれ!あったよね~懐かし!」っていう会話ができないのはちょっと寂しいところもあります。
宗教の違い関連
夫はキリスト教です。
子ども達は通っている教会で洗礼を受けてキリスト教になりました。(私はなってません)
子どもの割礼を強く希望される
夫の国では、キリスト教の家庭では、男の赤ちゃんは産まれてすぐ割礼(おちんちんの皮を切る)をするらしく、うちの子どもたちにもそうすることを強くお願いされました。
でも調べてみたところ、衛生的に問題ない環境の日本では、割礼の文化もなく、基本的に新生児に割礼は行っていないらしく、
限られた病院でしかできないし、手術・入院が必要になるので私は断固拒否!
かなりこだわりが強い部分みたいで、長男が産まれて4年経ちますがいまだに言っています。
私は個人的に必要性を感じでいないので、
「割礼を実施してる病院を教えてあげるから自分でコンタクト取って、子ども連れて受診して付き添い入院してくれ!」
と伝えています。
神社やお寺に行く日本の行事を理解されない
「お宮参り?七五三?新年のお参り?こどもたちはキリスト教だから不要でしょ?」
とか言われちゃうんです。
確かに神社やお寺には行くけど、宗教的な行事というより、私としては日本の文化の一環としてやりたいなぁと思うんですが、あまり理解はされず。
(決して「絶対行くな!」という姿勢ではないですけどね)
夫からしたら、キリスト教なのに神社にお参りに行くなんて「日本人の宗教観おかしい!」という風に思っているのかなぁ。
まとめ
細かい点をあげればまだまだ出てくる「国際結婚だから」こそ出てくる問題。
- 食などの文化の違い
- 相手の出身国との物理的な距離
- 言葉の問題
- 宗教の違い
なんかで特に苦労することが多いです。
もちろん異なる文化を学び経験でき、プラスなこともありますが、国際結婚だからって、全然”ステキ”でもないし、”華やか”でもないんです。
国際結婚大変あるある!をご紹介しました。