我が家は夫が外国人なので、子どもたちは俗に言うハーフです。
ダブルとも言うのかな。個人的には「ミックス」という言葉が好きです。
出産前は、私の周りには国際結婚している人がほとんどおらず(今は知り合いが増えてきました)、子どもの名付け方にとても悩みました。
悩んで決めた子ども達の名前は、
日本の苗字 漢字の名前 英語の名前
となっています。
今回は仮名で
「山田 太郎 マイケル」
とさせてください。
我が家の名付け事情をお話ししたいと思います。
Contents
苗字は日本語or外国語?それとも両方?
親の苗字はどうなっているのか?
まず、これは親が結婚してどのような体制になったかがポイントになります。
我が家は夫婦別姓です。
夫の苗字を名乗ることもできたのですが、夫も別に改姓をすすめるわけでもなかったし、日本に住む上で、夫の苗字を名乗ることでのデメリットしか見つからなかったので、日本語の苗字を維持しています。
外国に住む計画があるのであれば、苗字の変更も考えたかもしれませんが、今のところ日本から出る予定がないので、日本名が便利なんです。
外国人と結婚後、6ヶ月以内であれば、割と簡単に相手の姓に変更できるようです。
6ヶ月以上経過後に変更したいとなった場合は、家庭裁判所を通して変更手続きを行うようです。
(参照: 裁判所 氏の変更許可)
例えば、「山田 花子」さんと「ジョン ブラウン」さんが結婚した場合、いくつか苗字の候補があります。
ブラウン 花子
ブラウン山田 花子
山田ブラウン 花子
日本人同士だとこういったことは認められないので、国際結婚すると苗字はフレキシブルですね。
子どもの国籍、そして苗字は?
我が子たちは、日本人である私が母親なので、自動的に私の戸籍の下につき、日本語の苗字「山田」 を名乗ることになりました。
つまり、まず日本国籍は取得しました。
ちなみに外国人の夫は日本の戸籍はありませんので、戸籍上は私と子ども達のみ、夫は備考欄のようなところに名前だけ書いてあります。
もう片方の親の出身国の国籍も欲しければ、その国の大使館に出生届けのようなものを提出することになります。
我が家は「夫の出身国(アフリカの一国)の国籍なんて持っていても仕方ないから、日本の国籍だけでいい」という夫の意向で、夫の国の大使館には出生届けは出さず、息子達は日本国籍のみ取得している状況です。
なので、子ども達は夫の苗字を名乗ることはなく、パスポート含め全ての書類も日本語「山田」の姓です。
夫の出身国が血統主義国なので、(血統主義、生地主義に関してはコチラを参照)これからでも夫の国の国籍は取得できると思われます。
ただ、日本は二重国籍を認めていないので、ルールとしては22歳になったら一方の国籍を手放す必要があります。
(参照:法務省 国籍の選択について)
家族で違う名前を使っている
ということなので、我が家は家族が異なる名前を使っているってことなんですよね。
今は特に何の問題もありませんが、
「今後子どもにどう説明していこうかな」
「親子証明が必要な時に面倒なこともあるのかな」
と考えてしまうこともあります。
日本に住む前提であれば、個人的には日本の苗字のみを持つことにメリットを感じます。
ただ、今後夫の出身国はじめ、外国に住む機会があるのだとしたら、日本名に固執することもないし、「複合姓(山田スミスのような姓)に変更する手続きを取って、家族みんな同じ苗字にした方がいいのかな」と思ったりします。
名前は迷って 漢字(日本語名)+カタカナ(英語名)
夫婦揃って「子どもには英語(カタカナ)の名前をつけたい」という意向がありました。
どうしてもつけたい名前も決まっていました。
でも私としては、漢字を持つ国日本で産まれるんだから、漢字に思いをこめて名前をつけてあげたいという思いもありました。
また、日本で育っていくなかで、「何で自分には周りの日本人のような漢字の名前がないのか」と考えるようになるかな、なんて遠い未来のことも考えたりもして。(考えすぎ?)
なので 漢字の日本語名(太郎)とカタカナの英語名(マイケル)の二つを付けました。
日本ではミドルネームという概念はなく、姓と名しかないので
姓: 山田
名: 太郎マイケル
「やまだ たろうまいける」とつなげてひとつの名前のようになっています。
ちなみにパスポートは Taro Micheal と、Michealをミドルネームのような扱いにして、日本語と英語の名前を分けて表示するように申請することができました。
他にはどんな名前の付け方があるのか
周りの国際結婚の家庭では、我が家のように「漢字+カタカナ」で、どちらかをメインの名前として使っているケースもあります。
また、英語の名前を漢字で表した名付け(例:マイケル→舞蹴) をしているファミリーも知っています。
我々はどうしてもつけたい名前が、漢字にするのにちょっと難しいものだったこともあり、この名付け方はできなかったのですが。
あとは日本語でも英語でも違和感なく使える名前をつけるパターン。
「サラちゃん」とか「ケントくん」とか。
普段の生活では名前をどう使っているの?
基本的に「太郎」にあたる漢字の名前は、普段全く使っていません。
なので現在は、保育園や病院などでも基本的に「山田 マイケル」を使っています。
ただ、保険証や正式な書類では、フルネームである「山田 太郎マイケル」を使うことになります。
さらに我々家族やお友達、保育園の先生などからも、英語名の愛称、マイケルの場合であれば「マイク」で呼ばれているので、「マイケル」という名前も普段の会話では登場しません。
でも3歳の長男は、使っていないミドルネームも含め、しっかり自分のフルネームを認識していますよ。
名前で苦労したこと・嬉しかったこと
苦労したことは、今のところ特にありません。
東京都内在住ということもあり、外国人やハーフも多いのか、カタカナの名前を言っても、思ったほど「えっ?!今なんと?」といったような驚きの反応を受けることは少ないです。
しいて大変なことを挙げるなら、名前が長すぎて、書類などを書くときにスペースやマス数が足りなくなるくらい(笑)。
あとは、日本語の漢字名(太郎)は使っていないこととか、英語名(マイケル)と呼び名の愛称(マイク)の関連を説明したりするのがちょっと面倒なくらいでしょうか。
逆に、日本で出会う外国人や、海外旅行した際には、英語の名前を持っているおかげで、すぐに名前を覚えて呼んでもらえるので、親としては嬉しいです。
日本国内でも、良くも悪くもやはりカタカナの名前は目立つので、覚えてもらいやすいですね。
ただ、今後小学校・中学校と進学していくにあたって、多くの日本人と異なる名前を持つことに本人・親ともに悩む時期は来るのかなぁなんて思っていたりはします。
でも思い入れのある、心をこめてつけた名前なので、それはしっかり伝えていきたいと思います。
まとめ
ハーフの子どもの名前は、それぞれの親の言語を使うなどして、日本人に比べて柔軟かつ、いろいろな名前のオプションがあります。
逆に、日本語でいいなと思う名前が、相手の国の言葉ではおかしな意味になってしまったりすることもあり、難しいなぁとも思いました。
(鉄板でいうと、愛ちゃん=I(私)、優ちゃん=you(あなた)みたいな)
子ども達には、名前に込めた我々親の2つの異なるバックグラウンドを大事にしてもらいたいなと思っています。