最近、私の所属する事業部が丸ごと子会社へ事業移管され、我々社員も子会社へ出向になりました。
表向きには格好の付いた理由が添えられていますが、要は「業績良くないから本社から出て行ってね」ということです。
この出向によって、業務的にも待遇的にも何もプラスの要素がなく、私のモチベーションが下がってしまったのですが、これからの働きかたを改めて考えるきっかけにもなったのでお伝えしようと思います。
Contents
子会社出向になって何が起きたか何が変わったか
全ての会社に共通することではないですが、私が親会社から子会社へ出向するにあたって変化したこと、を書いてみます。
会社名変更に伴う業務の増加
一時的ではありますが、出向にともなう会社名や部署名の変更、オフィス引っ越しによる業務量がドカンと増えました。
リミットの迫った業務がどんどん増え、非常にストレスフルでした。
突然上から降ってきた子会社出向関連業務というあまり前向きな業務ではなかったこともあり「やらされている感」もあり、チームの士気も下がっていたように思います。
上司や同僚は残業が増えましたし、事業部のメンバー内のイライラも伝わってきました。雰囲気もどんよりしている感じ。
社内システムや福利厚生の変更(改悪)
親会社所属のときには使えていたクレジットカード、コーポレートカード返却、社員に無料で貸与されていたスマートウォッチも返却となりました。
子会社とは導入されている様々なシステムが異なるんですよね。
ちなみに子会社出向になって使えないシステムはたくさんありますが、新たに使えるようになるシステムはないです。
本社には存在したけど、出向先にはない制度もあります。特別休暇の制度や休職制度など、異なるルールが存在すると聞いています。そのような制度が使えない可能性もあります。
オフィス引っ越し(グレードダウン)
本社はオフィス街の一等地にありました。
最寄りの地下鉄の駅からも地下通路で直接ビルに入れるし、オフィスからの眺めも非常に良い景色でした。
子会社出向後は引っ越しが決まっていて、ロケーション的にもグレードダウンしますし、自宅からも遠くなってしまいました。
上司は子会社転籍(給料ダウン)
私を含め、多くの従業員は親会社所属のまま子会社出向と言う形になりますが、部長以上の役職の社員は子会社へ転籍という形になりました。
我々一般社員にもいつか転籍の声がかかるのかもしれませんし、かからないかもしれません。
子会社転籍になれば、収入ダウンは確実と聞きます。生涯賃金にすると大きな額の差になってくるのではないのでしょうか。
子会社出向になったの理由
出向の理由は、事業部の業績の不調が続いたため、です。
色々な事情が重なり収益が伸びず、事業として苦しい年が続きました。
営業、技術、マーケティング、製造、それぞれが工夫をしながら業績改善に向けて対策を試みていましたが、最終的な結果に結びつかず残念です。
今回の一連の出来事で、自分ひとりがどんなに頑張ったところで、数名で構成されているチームで何らかの形で業績に貢献したところで、市況を含め様々な影響で不調が続いてしまった所属部署の事業の影響で出向することになるんだな、ということは感じました。
たまたまこの事業部に配属になって、たまたまこの事業を取り巻く状況が様々な理由で悪くなって、業績不調が続いて。
でも会社も存続をかけて色々な決断をしなくてはいけないわけで。
業績不調な事業を切る、というのはまっとうな選択かと思います。
仕事へのモチベーションが下がったけどこれからどうする?
正直、私自身、子会社出向にあたって非常にモチベーションが落ちました。
もともと、仕事にそこまで思い入れがあったわけではありませんが、業績改善のために今までやってきたことが良い方向へ結びつかず出向となり、それに伴う業務が増え、出向にあたって私の中でプラスとなる要素もひとつもありません。
幸い職場環境には恵まれていて、同僚は良い方ばかり。
だからなんとか表面上は前向きな業務を見つけて頑張ろうとしてはいますが、これまで以上にやる気が起きなくなってしまいました。
でも会社員ってこういうことです。
右向けと言われれば向かざるを得ない。全ては御上の言うことに従うのみ、です。
なんかアンチ会社員のような言い方になってしまいましたが、必ずしも悪いことだけではないのも確かです。
会社員として守らている場面はたくさんあります。
毎月決められたお給料がもらえますし、有休休暇、傷病休暇、福利厚生などなど。本当にありがたいです。
でも、だからと言ってこのご時世、100%会社に依存して生きていくのは危険だなと思うのです。
トヨタも今後終身雇用は難しくなるという発言をしています。
時短勤務で働くワーママ会社員として、自分にできることは限られた勤務時間の中で精一杯やる。
でも同時に本業以外の収入の柱も見つけて、それぞれを太くしていきたい、そんな気持ちがより強くなりました。
このブログもその柱のひとつとしたいですし、また全然別の分野でも何か色々したいなと思っています。
出向という経験をして、人生におけるリスクヘッジ、考えておきたいなぁと思ったというお話しでした。