我が家には5歳と2歳の息子がいます。
3か月ほど前から思うところがあって平日テレビなし生活をスタートさせました。
2歳の次男は、テレビには全く興味がないタイプ。
Eテレの「いないいないばあっ!」や大好きな車が出てくるトミカのDVDなどであれば、15分ギリギリ座って見ていられるかな、という感じ。
でも基本的にはすーぐ飽きちゃって、私に構って、と来たり、本やおもちゃで遊ぶのが好き。
対して5歳長男はテレビ大好き。もうずーっと見ていられるタイプ。
外遊びは大好きだけど、今の平日テレビなしの生活スタイルになる前は、家に入るとテレビ一択、といった感じでした。
少し前には、テレビ以外の室内遊びが苦手で保育園の先生にも指摘されたこともあり悩んだこともありました。
我が家は以前はずーっとテレビがついていましたが、色々悩みまして、平日は朝から晩まで完全にテレビを絶って約3か月が経ちました。
直後は軽い反発もありましたが、今は毎日テレビが付いていた時に比べて、親子ともに精神的に落ちつけていると感じています。
Contents
いつもテレビが付いている家庭だった
お恥ずかしながら、少し前までは家にいる時間はほとんどテレビが付いていました。
朝起きたらまずテレビをつける。
帰宅したらすぐテレビをつける。
食事の時間もテレビ。
布団に入る直前までテレビ。
週末雨の日は一日中自宅でテレビ。
我が家はケーブルテレビに加入していて、ディズニーチャンネルやカトゥーンネットワークなどという海外の子ども向け番組が24時間視聴できるんですよね。
なので、常にそのような子ども向けの番組がついていました。(視聴は日本語です)
というのも、私が常にテレビがついている家庭環境で育ったんです。
朝起きたら、学校から帰ってきたらテレビがついている。
食事の時間もテレビはついている。
家族団らんの時間もテレビがついている。
(宿題など勉強はテレビのない自分の部屋でしていました。)
それでも別に私もテレビ大好きっ子というわけではないし、テレビばかり見て他のことが何も手につかなかったり、家族とのコミュニケーションがおろそかになるということもありませんでした。
だからテレビ=悪影響なんてイメージも全くなかったし、なんとなくその環境を踏襲していました。
テレビばかりで何も手につかない子ども
しかしですね、もうずいぶん前から気になっていたんですが、テレビがついていると5歳長男は何もできなくなってしまうんですね。
「ご飯ができたよ」と呼んでも食卓に来ない。
やっとのことで食卓に座っても、テレビばかり見て手も口も動かない。
食事が全然進まない。
家を出る時間になっても、「あともうちょっと!もう少し!」となっかなかテレビを消せない。
テレビを見ているときに次男が「あそぼー」とやってきてちょっかいを出そうものなら、「なんでそんなに怒るの…?」というくらい、大声を出したり、手や足が出て「邪魔するな!」とぷんぷん怒り出す。
などなど。
で、「もうダメだ、やめよう」と途中でテレビを消そうものならまた大声で怒ったり、泣きわめいたりする長男。
子どもが大きくなるにつれて、それが悪化していく感じがして、どうしたもんかと頭を悩ませていました。
なので、テレビを家庭の中心にするのはやめよう。と決意。
私の思うところを、怒らず、丁寧に長男にも話しました。
週末は決まった時間だけ見られるようにするから、という条件を付けたからか、意外にも「うん、いいよ」と快諾もらい、平日テレビなし生活スタートしました。
テレビ以外に楽しめるものを準備
平日テレビなし生活をスタートするにあたって、室内遊びが苦手な長男が手持ち無沙汰にならないように、と遊べるものを準備しておきました。
「テレビないとつまんなーい」なんて言われたら、「こんなもので遊んでみない?」と提案できるように、こんなものを家に置いておきました。
ひとりや弟とだけでは遊べないものも多いので、必要に応じて、私も家事の手を止めて一緒に遊ぶこともしました。
テレビ大好きなパパの協力も必要
なにをかくそう、うちの夫がテレビ大好きマンです。
一人で過ごせる休みが1週間あれば、多分毎日朝から晩までテレビを見ていられるくらいテレビ好きです。
なので夜夫が帰宅したら、自分もテレビを見たがるんですよね(たとえそれが子ども番組であっても)。
それに夫も、子どもたちにテレビを見てもらえば楽だ、という認識があるようで、ちょっと子どもたちが騒ぎ出すと
「ほら、あっち行ってテレビ見てな」
とか言っちゃうんですよね。
彼は正直子どもと遊ぶ、というのが苦手な人なので、彼にとって「子どもと遊ぶ=子どもと一緒にテレビを見る」ということになっていました。
本当に我が家の生活にテレビは浸透していましたね。
と同時に、長男がテレビを見出すと、あまりにも何も手につかなくなることも夫も危惧していたので、お互いに話し合い、
・平日は夫が帰宅してもテレビはつけない
(どうしても見たかったら子どもたちが寝てから)
・週末も一日テレビ漬けではなく、時間を決めて限られた時間で見る
ということを決めて実行に移すことにしました。
(約束したのに、夫が保育園のお迎えに行った日は帰宅後内緒でたまにテレビを見せているようですが…。まぁたまにならいいか…。)
テレビがなくなって何したらいいのかわからない
予想していた通りの反応ではありました。
家に帰る=テレビを見る(=受動的な娯楽)、という時間を非常に長く過ごしていたので、
いきなり、
家に帰る=テレビなし=自分で能動的な遊びを考える
という環境に置かれた息子。
めんどくさかったんでしょうね。
「お家でやりたいことない」
「何して遊んだらいいの」
などと文句が出ることも度々ありましたね。
そのたびに
「○○やってみない?」
「ママも一緒にやるよ?」
と誘ってみたり、
大量にあるトミカやトミカタウン、ヒーロー系のおもちゃ
「こーんなにおもちゃあるけど、全部いらないってことかな?遊べないおもちゃなのかな?」
なんて言うと、はっとして
「じゃぁトミカで遊ぼっかな」
「ママと一緒ならお絵かきやりたいー」
などいう感じで、テレビなしで遊ぶことにだんだんと慣れていきました。
3か月経ち、平日テレビなし生活に慣れてきた
月~金曜はテレビなしの生活を送っていますが、それが普通になってきました。
帰宅すると「ママ、今日は折り紙で○○作ろ」「今日は一緒にウノやらない?」「帰ったらダンボールハウス出して~」などとその日の夕方~寝る前までやりたいことを自分なりに考えているようです。
最近はぬりえ、お絵かき、お手紙を書くことに特にハマっていて、以前はほとんどなかった机に向かう時間がぐんと増えました。
少し前に同じクラスのお友達が、すでにぬりえやお手紙にハマっていたのにうちの子はまったくやらない、と不安になったこともありましたが、ブームがようやくやってきたようです。
リクエストがあったときには私もなるべく(なるべく!毎回ではないですがw)折り紙やカードゲームなどで一緒に遊ぶようにしています。
テレビより、こんな風に遊んだほうが楽しいじゃん♪という経験を増やしてほしいので。
2歳の弟とブロックで何やら作っていることもありますし、2人で図鑑をのぞき込んであぁでもない、こうでもない、と話していることもあります。
でも兄弟げんかも超頻繁に勃発します。
弟がブロックの作品を壊した。せっかく作った折り紙をやぶった。兄が弟が使っていたおもちゃを取った。などなど。
そんなとき、「ほら、テレビでもつけるから2人で仲良く静かに見てなさい!」と言えれば楽なのかもしれないなぁと思うときはあります。
でもそこはあえてそれをせず、2人で解決させたり、私が間に入ってなだめて3人で違う遊びをしたりします。
それでもやっぱりテレビは大好き
平日テレビのない生活に慣れてきたとはいえ、週末は時間を決めてテレビOKにしているので、週末が来ると長男はとても嬉しそうです。
週末に「テレビを見たい」と言われたら、「時間決めよう」と伝えて子どもと相談してリミットを決めるようにしています。
ご飯やお風呂の時間、出かけるまでの時間まで、などと決めて「〇時〇分までね」と決めると、終わりにするときもびっくりするほどスムーズです。
約束を守ると、私も「お約束通り終わりにしてくれてありがと~~嬉しい~~」とべた褒めするようにしています。今のところ、私がびっくりするくらいグズることなく終わりにできています。
あとは、週末2歳次男がお昼寝している約2時間は、息子がとっても楽しみにしているタブレット(iPad)タイムにしています。
Amazonプライムで過去の仮面ライダーを見たり、YouTube Kidsで英語の番組を見たり。
(我が家のYouTube Kidsはアメリカモードにしてあるため、英語のYouTubeしか表示されないようにしています。)
やっぱりものすごく見入っていますし、タブレットやテレビを見ているときは何を言っても耳に入らないのは変わらず。
ずっと見ていたいもの変わらずです。
そして月曜になると「はぁー今日はテレビないんだよね」とちょっとがっかりしています。
なのでやっぱりテレビへの愛は変わらないし、たまに、長男の好きなこと(テレビ)を制限していいのだろうか?という思いになることはあります。
でも、テレビありの生活に戻るのはとても簡単だし、いつでもできる。
けど、またテレビ漬けになったときに、テレビなしの生活に戻すのは年齢を重ねるごとに難しくなる気がするので、とりあえず平日テレビなし生活を継続します。
平日テレビなしにして家庭がより平和に
息子とテレビのことで衝突すること、私が小言を言うことがなくなったので、そこは親子ともに非常にストレスが減ったポイントだと思います。
あんなにテレビ大好き、テレビ漬けだった息子もよく頑張ってくれていると思います。
テレビをダラダラ見せていることで、朝の準備や、夜の寝るまでの支度にもダラダラと時間がかかってしまっていましたが、そんなこともなくなり、時間にも少し余裕が生まれたように感じます。
家族みんなで話す時間や遊ぶ時間も増えました。
平日思い切ってテレビを見ないという選択は、我が家にはプラスの効果がたくさんありました。
平日はテレビなしでおうちで遊ぶ、週末はテレビの時間を決めて少し見る、という生活が今は心地よく感じています。