我が家の次男が2歳2か月になってもまだ意味のある単語の発語がなく、居住区の心理相談に行ってきました。
結果的には、現段階では療育の必要などはなく、自宅での声かけのやり方を意識するなどして様子を見ていくことになりました。
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1歳6か月健診で要観察
1歳半の健診のときに言葉がまだひとつも出ないことを伝えました。
その時「心理士の先生の相談していきますか?」と言われたけど、断ったんです。
1歳半はまだまだ話せなくても問題ないかなと思える月齢だったし、保育園入園前だったので、入園後たくさん刺激を受けて言葉が出るようになるかもしれないと思ったからです。
区からは「2歳になったころに様子を伺うためにお電話しますね」と言われてその場は終了。
1歳8か月で保育園に入園しました。新しい環境でたくさんの刺激を受けるも言葉の発達は進みませんでした。
2歳を過ぎても言葉が出ず、心理相談へ
2歳を過ぎたころに区からフォローアップの電話をもらい、言葉の発達について聞かれたので、いまだに何も意味のある言葉を話さないことを伝えました。
こちらの言っていることは理解できているし、個人的にはそこまで気にしてはいませんでした。
でも保育園でも息子より月齢の低い子がどんどん話し出しているのを見たり、2歳を過ぎても全く発語がないのは「遅い」ということになる、という記事を目にしたりしたので、ちょっと専門家のアドバイスが欲しいなと思っていたところはありました。
また保育園でも「言っていることはわかっているし、指さしなどで意思疎通もほぼ問題なくできている。でも次男君自身が、伝えたいことをうまく伝えられないことにもどかしさを感じている様子は感じる」ということを言われたこともひとつのきっかけです。
2歳過ぎても言葉出ず遅れがあるので、「療育に通うことになるのかな…?」と思っていましたが、まずは区の心理士さんとの面談で療育に必要有無も含めて判断したいということで、心理相談に行ってみることにしました。
2歳息子の発語の様子
ちなみに2歳を過ぎた次男の発語の様子はこんな感じ。
日々の生活に支障はないし、あまり深くは考えていませんでした。
声はよく出る
「ダッダー」「バババー」みたいな、言葉にならない言葉をよく一人で喋っています。
そして声もかなり大きいです。なので、喋らない=声も出さず静か、ということではないです。
きちんと自己主張もするし、自分なりに喋っているんだろうなという気はしています。
言っていることは理解してる
「〇〇どこだ?」という問いや、「〇〇持ってきて」というお願いには問題なく反応できます。
「外行きたいの?」「オムツ替えよう」というこちらの問いかけに「うん」とうなずいたり、ブンブンと首を振って「いや」というアピールをすることもできます。
言葉以外の発達に問題はなし
言葉の発達以外では、身体的や知能的に発育の遅れが見られるようなことはありませんでした。
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりということも問題なくできました。
保育園の日常生活内でも、特に支障をきたすようなことや、発達面で先生方が気になるようなこともないと言われています。
日本語+英語の環境が関係している?
我が家は国際結婚で、子どもはいわゆるハーフ(ミックス)なので、これは本当~によく言われます!
次男の言葉の発達が遅れ気味、という話になると「やっぱりバイリンガル環境だから?」とか「英語と日本語聞いてるから頭がごちゃごちゃになってるのでは?」とか。
我が家の言語環境としては、夫婦の会話は英語、親子の会話はほぼ日本語です(夫から子どもへの声かけも含めて)。
子どもたちは一日の大半を日本の公立保育園で過ごしていることもあり、次男の言語環境はほぼ日本語で占められています。
なので、英語と日本語がごっちゃになるほどまず英語を浴びていないので、個人的にはこれは関係ないと思っています。
今回相談した心理士の先生にも、日本語と英語が混在している言語環境については何も指摘されませんでしたし、触れられもしませんでした。
長男は発語は早かった
ちなみにですが、長男は言葉が出るのがかなり早かったんですよね。
しかも上の子のときは家庭内での英語の語りかけもかなり頑張っていたので、今よりも家庭内の英語比率は高かったです。
なので家では英語、保育園では日本語、のほぼバイリンガル環境であったにも関わらず、発語はスムーズでした。
長男の場合は、
・1歳6か月の時には10語以上の単語の発語あり
・2歳になるころには文章で話せるようになり
・2歳半で大人と一丁前な会話が成り立つと感じたレベル
でした。
さらに、一般的に上の子よりも下の子の方が言葉が出るのが早いと言いますが、これも我が家には当てはまりませんでした。
やはり言葉の発達は個人差が大きいんだということを今回実感しました。
心理相談て何するの?
堅苦しいようなものではなく、おもちゃがたくさんある部屋へ通され、アットホームな雰囲気で、一緒に遊びながら次男の発語について探っていくような形でした。
心理相談の中ではざっくりこんな感じのテストを行っていきました
- 名詞の理解度を確認するテスト
- 動詞の理解度を確認するテスト
- 言葉を発して伝えられるかのテスト
- 私と息子の遊んでいる様子を見る
親の私から、改めて次男の様子を説明した後、心理士さんが色々なモノが描いてあるボードを見せながら、「りんごはどれかな?」「車はどこ?」と言ったような質問をしていきました。
名詞を理解しているかのテストですね。次男も指さしで答えて、ここは難なくクリア。
そして次は、「食べるものはどれかな?」「かぶるものはどれ?」といった、動詞を理解しているかのテストも行いました。
2歳を過ぎると、動詞の理解も進むのでこのようなテストもできるようになってほしいということでした。
息子はまだほとんどわからず、1つ2つ理解できた動詞があった程度でした。
「まだ2歳になりたてなので焦らないで」とは言われましたが。結構高度だなぁと。
そして「これはなにかな?」という発語を促すテスト。
やはり「ん!」と何か答えたい気持ちはあるものの、言葉が出てこない息子。
すると心理士の先生は
「すごーい(拍手)!そうだよね【りんご】だよね!」
という風に、あたかも息子が正しい発語をしたかのような反応をしてくれたんですよね。
マネをして発語をするのが苦手
子どもは家族や先生、周りの子どもの発する言葉をインプットして言葉を覚え、そして彼らが話す言葉をマネして発語を始めます。
心理士の先生には、うちの子は「インプットの部分は十分にできているけれども、アウトプットの部分が苦手みたい」ということを言われました。
これは逆のパターンもあるみたいで、1歳に満たないころから、大人のマネをしてアウトプットするのが上手でぽんぽん言葉が出てくる子もいると。
でもインプットが追い付いていなくて、どんな意味かわかっていなくても、発語はしているというケースもあるんだとか。
子どもも自分の苦手なことはやらない
我々大人も、自分が苦手なことは避けたくなりますよね。
2歳という幼さながら、子どもも自分の得意不得意はわかっているようで、息子の場合は苦手な発語、特に正しい言葉・発音で伝えようと部分は避けようとするようです。
苦手だから…とやらないでいると上達も遅れてしまいますよね。
私も毎日息子と過ごしているので、ちょっとしたジェスチャーや喃語で彼が何が言いたいのか分かってしまうので、いち早く察して子どもが要求していることをしてあげちゃうんですよね。
私も息子の言葉のアウトプットを妨げている一因だったのかもしれません…。
日々の会話の中で、発音の仕方を伝えて、マネしたくなるような声かけの機会を作っていくことがキーポイントになります。
今後はどうする?
療育の必要はなし
面談のあと心理士の先生には「今のところは療育のような言葉の訓練をする必要性は感じない」と言われました。
今の段階で療育に行ったとしても、訓練としては声の出し方の練習をするくらいなんだとか。
次男の場合は声もよく出てるし、自宅(や保育園)での声かけを少し意識してみるくらいで大丈夫だと思います、ということでした。
2か月後に再び、心理相談という形で様子を見てもらうことになりました。
声かけの仕方を意識する
先ほど少しご紹介したような心理士の先生の声かけをマネしてみてください、と言われました。
「これなんだ?」
「ん!」
「すごーい(拍手)!そうだね、○○だね。」
というように、何か言って伝えようとしてることを褒めてあげ、正しい発音を伝えて教えてあげる、ということですね。
繰り返していくと、子どももこちらが伝えた音をマネるようになるんだそう。
勉強にように強制的にやらせるようなものなってはいけません。
実際「すごーい!そうだね」と言うと、息子も嬉しそうににやにやしながら「うん」とうなずくので、彼なりにやる気が高まっているのを感じます。
心理面談で言われたことを保育園に伝えると、園でも「声かけは積極的に取り入れてみます!」と言ってくださいました。感謝!
言葉が遅めの子を持つママへ
言葉が出る出ないって傍から見ても明らかにわかることなので、同年齢でガンガンお話しする子がいる一方で、まだ何も話さない我が子を見ると、少なからず心配になりますよね。
でもひとつ言えるのは、こちらの言葉を理解できていて、コミュニケーションが取れていれば問題はない、ということ。
「○○取ってきて」「○○したい?」というこちらの問いかけに答えることができていれば、発語はいずれ付いてくると思って良いという風に心理士さんにも言われました。
我が家の発語が遅めの2歳次男も、言語が発達の心理相談を受けましたが、今回のことをまとめるとこんな感じ▼
- 2歳過ぎて言葉が出なくても、必ず療育が必要なわけではない
- 言葉のインプットはできていても、発語が苦手な子どもいる
- 普段の声かけの中で、言おうとすることを褒めて正しい発音を教えてあげる
そして心理相談に行った少し後から、かなり少しではありますし、発音も微妙に怪しいところがありますが、意味のある単語を話し始めました。
「なぁーい(ない)!」
「ばばーい(ばいばい)!」
「どぉーどぉー(どうぞ)」
まだまだこんな感じではありますが、一歩ずつ進んでいるのかなと。
アウトプットが苦手な子どもなりに少しずつ発語しようとしています。