先日、10ヶ月の次男が熱性けいれんを起こしました。
私も初めての経験で本当にびっくりしました。
熱性けいれんの経験談は知り合いのママさんなどから聞いたことは何度かありました。
何となくどんなものかわかっていたつもりでしたが、いざ我が子が目の前で熱性けいれんになってしまうとパニックでどうしようもなくなってしまって…
本来は救急車を呼ぶべきではないのですが、つい119にかけてしまっていました。
我が身には起きないと思っていましたが、明日は我が身でしたわ。
いざけいれんが起きてしまっても過度に慌てないように、熱性けいれんの症状と正しい対処法について知っておくことは大切だなと実感しこの記事を書いています。
Contents
発熱した当日に熱性けいれんを起こした
その日は朝から38.5℃の熱がありました。
夕ごはんを食べ、シャワーを浴びた後、眠そうにしていたので私が抱っこし、うとうとし始めたなと思ったら、
いきなりガバッと起き上がり、目を見開いて身体が突っ張り、目が左上の方を向いたまま、ビクっビクっとけいれんが始まりました。
声かけにも反応せず、だんだん顔色が悪くなり唇の色も青白くなってきて、息もできているのかわからないし、私もパニック状態に。
パニックになり119番してしまった
「これが熱性けいれん?」とは思ったものの、スマホで熱性けいれんの症状や対処法を検索している余裕などなく、「熱性けいれんじゃなくて、もっとヤバいやつ(何かはわからないけど汗)だったらどうしよう…」なんて考えも頭をよぎり、119番していました。
後述しますが、5分以内でおさまる熱性けいれんの時には救急車を呼ぶべきではないようです。
「#7119 救急相談センター」や、19時を過ぎていたので「#8000 子ども医療電話相談」にかけるなどした方がよかったのですが、そこまで頭が回りませんでした。
泣きながら状況説明する私に、オペレーターの方は「呼吸をしていれば大丈夫。救急車が到着するまで、首や脇の下などを冷やしてあげてください。」と言われました。
けいれん後もぐったりのまま病院へ
パニックになっていたので記憶は曖昧ですが、けいれんは1,2分ほどで終わりました。
しかしその後も目がうつろでぐったりした様子。
そのまま寝てしまって、揺すっても何しても全然起きません。
後ほどお医者さんに聞いたところ、けいれんは全身の力をかなり消耗するので、終わった後はこのようにぐったり眠ってしまう子が多いんだとか。
ここも記憶があやふやなのですが、5分ほどで救急車が到着したと思います。
救急隊員の方が到着後、体内の酸素数値を測ったり、脈を取ったりしてもらいました。
そして、発熱やけいれんが発生したときの状況、持病の有無など色々と聞かれました。
私と次男で救急車に乗り、近くの総合病院に搬送され、すぐに診てもらいました。
「単純型熱性けいれん」だった。主な症状は?
小児科でも問診と通常の診察。
そして「単純型熱性けいれんだと思います」とのこと。
(右のみ、左のみではない)
(意識がなかったり目が変な方向を向き続けていることがない)
・けいれん発症後、24時間再発しない
以上すべてに当てはまれば単純型熱性けいれんで、特に心配することはないようです。
けいれんを起こしても、脳などに後遺症が残ることはまずないよう。(←個人的にコレすごく心配しました。)
しかし、先ほどあげた項目のうち、一つでも当てはまらないものがあると「複雑型熱性けいれん」になり、採血やCTスキャンといった検査を受けて、身体に何か問題がないか調べるようです。
次男は単純型熱性けいれんのようだったので、診察後カロナールという解熱剤を処方してもらったのみで、すぐに帰宅しました。
38.5℃を目安に、しんどそうな時に飲ませてあげてくださいと言われました。
熱性けいれんが起きやすい状況
・38.0℃以上の熱がある
・発熱が始まったその日、熱が上がる途中
以上のような条件があげられると言われました。
次男の場合は、以上の3点全てにあてはまっています。
日中、上の子に付き合って暑いなか外出させてしまったことや、けいれんの少し前にシャワーを浴びてしまったことなどが原因になっているのか心配しましたが、それはないとのこと。
熱性けいれんは、脳の発達途中である赤ちゃんに起こりやすく、大きくなるにつれて起こることも少なくなるんだとか。3歳以降はほとんどないとのこと。
遺伝性もあると言われていて、両親が子どもの頃熱性けいれんがあると、子どもも起こしやすいみたいです。
熱性けいれんの正しい対処法
- けいれんが始まったら、左右対象にけいれんが起きていることを確認。
- 嘔吐物などがつまらないように、横向きに寝かせてあげる。
- けいれんの時間をはかる。
- むやみに声かけしたり揺すったりはせず、5分以内でおさまれば心配なし。
- けいれんがおさまったら病院へ電話し相談。
- 必要に応じて受診する。
けいれんが始まると、驚いてつい慌ててしまいますが、けいれんの間は何もできることはなく、静かに嵐が過ぎ去るのを待つしかないみたいです。
以上のような流れであれば、けいれんがあっても救急車を呼ばずに自宅で対応、自家用車で病院で向かうのが基本のようです。
救急車を呼ぶのはどんなとき?
●10分以上けいれんが続いている場合
●けいれんがおさまっても、意識がはっきりせず声かけに反応しなかったり、目が変な方向を向き続けているなどした場合
以上の場合は、複雑型熱性けいれんの症状でもありますので、救急車を呼ぶべきだ小児科のお医者さんに言われました。
ちなみに、子どもが熱性けいれんを経験したママ達に何人か話を聞きましたが、初めてのけいれん時には全員「救急車を呼んだ」と言っていました。
それくらい焦ります。ホントに。
小児科のお医者さんにも「熱性けいれんで救急車で来られる方結構います」と言っていましたし、初めての熱性けいれんで救急車を呼んでしまうのも仕方ないかな、と思う部分もあります。
追記:2018.10 無熱性けいれんから「特発性てんかん」と診断
後日、熱がないのにいきなりけいれんし始め、検査をしたところ「特発性てんかん」と診断されました。
こちらの記事で詳しく書いてあります▼
まとめ
熱性けいれんは怖いものではない、と言われても初めて経験すると想像以上の恐ろしさ。
それでも、もうちょっとしっかり熱性けいれんとはどういったものなのかわかっていれば、もう少し落ち着いて対応できたかもしれないなと思います。
子どもが特に小さいうちは、いつ起きてもおかしくない熱性けいれん。
他人事とは思わず、知識だけでも持っておくと、いざというとき役立つはずです。